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2011/03/17(木) 地域みんなの美術館「となんのもり」

こんにちは。植村亜紀です。

今回のシュウォッチでは、「地域」と「学校」とを結ぶギャラリーをご紹介しました。

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奈良市立都南中学校の、みんなの美術館「となんのもり」です。

入ってすぐのところにある生徒達の玄関スペースに、「となんのもり」は開設されていました。

毎月、学校の行事などにあわせて、2〜3日の期間を設け、園児や小学生、地域の方々が製作された絵画や書などの芸術作品が展示されています。

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教頭先生に、開設に至った経緯を伺いました。

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そして、展示などの作業にあたっている方はというと、
都南中学校区内には、学校支援を行っている「SAKURAネットワーク」というグループがあるのですが、
その中で「となんのもり」の運営に携わっている「楽芸員」と呼ばれるみなさんです。

どうして、「楽」という文字を使っているんですか?

と訪ねると、

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「楽しんでやりたいんです!」

と答えてくださったのは、佐藤さんです。

佐藤さんのお子さんも以前、この中学校に通われていたそうで、楽芸員の方の多くは、都南中学校に通っていた子ども達の保護者なんだとか。

今回の展示は、卒業生に向けた写真展でした。

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この日は、3年生を送る会が行われていて、中学校に訪れた保護者のみなさんも、このギャラリーに立ち寄り、子ども達の成長を振り返っていました。

また、放課後、生徒のみなさんにもお話を聞いたところ、「懐かしい〜」という声があがっていました。
なかには、実際に、このギャラリーに作品を展示してもらったことがあるという人もいて、その時には、素敵な作品やねって声をかけてもらえたことがとっても嬉しかったそうです。

あと、「このギャラリーについてどう思う?」と、ちょっと難しい質問かなと思いながら、何人かの生徒の方に投げかけてみたところ、
「地域の方々に支えられているんだなって思う」「ありがたいです」「続いていって欲しい」などの声があがっていて、
みんな、普段はなかなか面と向かって伝えるのは気恥ずかしいであろう、素直な気持ちを聞かせてくれました。

この都南中学校の取り組みは、関西の学校でもモデル校として、注目されているそうです。

今回取材をさせてもらって、この「となんのもり」は、地域の方々と子ども達とがふれあい、交流のできる素敵な取り組みだなと感じました。
是非、これからもこの取り組みが続いていってほしいなと思います。